その後の「まわりのアメリカ」 6月

 

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6月11日(木)書類上は,帰国した次の日,11日から出勤することになっていたので,特に休みを取ることもなく出勤。朝は4時半に目覚めてしまったのだが,メラトニンが効いたのか,それほどつらくはない。

 1年前と同じように家を出て,バス停でバスを待ち,まわりの景色を眺めてみた。何も変わっていない。プリペイドカードも1年前のものが同じように使えた。妙にスムーズだ。あるべきものがあるべき所にあるという感じ。女子高生のミニスカートとルーズソックスも妙に懐かしい。オヤジだな,こりゃ。

6月12日(金)台所の高さが,低いのだそうだ。家内が言うには,洗い物をしていると,アメリカでキッチンに立っているときに比べて妙におなかのまわりが水しぶきで濡れてしまうとのこと。そういえば,男性用トイレの高さも,若干低いかなぁ。仕事場の病院全体が完全に禁煙になっていたのは,有り難い。

 1年間って何かが変わるには,短すぎるような気もする。日本人特有,または日本で暮らしていたときの感覚がなくなるには,最低3年くらいは必要なのかな。

 自分でも意外と馴染むのが早いので驚いているのだけれど,逆にいえば,アメリカでは1年の間,自分の居心地の良い場所を求めてじたばたと浮遊していただけなのかもしれないなぁ。決してこの1年を否定するわけではないのだけれど,自分はやっぱり日本人なんだと思う。

6月13日(土)子供にせがまれて,池袋のサンシャイン国際水族館へ。人にぶつかっても,そのまま通り過ぎる人が多いこと。確かにぶつからないでは通れないほどの密度ではあるのだが,つい先に"Excuse me"と,口に出て来てしまうのは,なんだか恥ずかしく,悔しい。

 近くで夕飯を食べることにしたのだが,外食は,チップまで入れるとチャペルヒルの方が高かったかなぁ。日本では今でも内税と外税がゴチャゴチャになっている。特に内税は,税金を払っているという意識が出てこないので,そろそろ止めた方がいいんじゃないのかなぁ。

 それからお金,やっぱり現金がどこでも必要。ポケットにはチャペルヒルの10〜20倍の現金が入っていないと,安心できない。家内は,買い物に行って,レジで財布にお金が足りないことに気づき,その場で品物を返さざるを得ず,とても恥ずかしい思いをしたそうだ。でも,レジで「500円お預かりします。」って言われるのは,なんだか気持ちのよいものだ。

 PHSも含めて,携帯を使っている人がますます増えているようだ。やっぱり便利だものね。1年間実家の親に預けていた携帯も,後継機が出ているだろうと思ってビックカメラをのぞいたら,重さも大きさも3分の1になっている。1年の間の技術革新というのは,凄まじいものがある。しかも店頭に商品があふれていること。東京だからなのだろうけれど,不景気はどこの国の話?

6月14日(日)東京の建物と人の多いこと。目が回りそうだ。

 でも食べ物は,美味しい。生協のランチだってまともに感じる。第一,使い捨てのトレーなんか使ってないのは,人件費がかかるのだろうけれど,まともなものを食べているという気持ちにさせてくれる。

6月15日(月)ATMでお金を引き出しても,手数料も取られないし,為替も気にしなくていいのは,ありがたい。

 インターネットにアクセスできず,日記を更新しなかった間も,毎日20〜30人のアクセスがあるのには驚いた。みんな更新待っててくれてアクセスしてくれているのかなぁ。更新遅れてごめんなさい。

6月16日(火)チャペルヒルから郵便物が転送されてきた。当然貼られている切手は,アメリカの国内料金分だけ。いったいこの料金は,誰が負担しているのだろう?実際に転送が始まったのは,まだアメリカにいる6月4日からなので2週間弱で届いたことになる。今日のこの転送で,まだ自動車保険が終了していないことがわかる。Written noticeが必要なのだと。電話でそんなこと言わなかったぞー!。転送がもうちょっと遅ければ良かったのだが,そのあたりはどうにもならなかったので仕方ない。

6月17日(水)一万円札がアッという間になくなる。カードやチェックを使わないせいもあるのだと思うけど。住所変更をしようにもシティバンクのフリーダイヤルは,全然繋がらないぞ。1年ぶりに会う人は,たいてい全く変わっていないのだけれど,中には急に白髪が増えた人も。バスや電車で以前同じ時間に乗り合わしていた,名前も知らない人たちも,やっぱり同じように乗ってくる。なんだか,ほっとする。

6月18日(木)実はアメリカでは,ワールドカップにアメリカも出場しているにもかかわらず,それほどサッカーのワールドカップの話題で盛り上がっていませんでした。ここでも個人主義。サッカーを誰でも応援しないといけないという雰囲気は全くありません。好きな人は好きな人だけで盛り上がればいいということなんだと思います。興味なければ興味ないと宣言してしまっていいのがアメリカ。気が楽です。日本の仕事場では,高校野球なども話題として結果くらいは知っていないとといけないのがイヤだったし,新聞も朝日新聞を読んでいるのが普通なんて人が多くて,「あの記事読んだ?」なんて話しかけられるのが,不思議でなりませんでした。高校野球に関してもうちょっと付け加えると,他のスポーツだって頑張っている高校生はたくさんいるのに,野球だけ特別扱いしているのがあまり愉快ではありません。でも,もうこれからは,あまり気を使わないようにしようと思います。

6月19日(金)日本だと,どこでも店員の方が威張ってないのがいいなぁ。態度悪い店員はどこでもいるけどね。

 帰国して,気づいたこと。家を長期間留守にするときには,電池を使ったものは,必ず電池を抜いてから出かけた方がいいよ。HAMACHI!家でも結構,液漏れして,2度と使えなくなってしまったものがちらほら。

 昨日,日米の協調介入があったため,それにつられてフランスフランも若干安くなったようだ。早速,仕事場の近くの外貨交換を専門にやっている東京三菱銀行系の「ワールド・カレンシー・ショップ」にフランを買いに行った。現金を買う場合だと25円程度だった。ワールドカップのフランス大会キャンペーンで,通常よりもさらに安くしていたのには,ちょっと驚き。お金を買うっていうのは,未だに,へんてこなものに感じる。

6月20日(土)昼は,家でピザのデリバリーを頼んだ。1年以上経っているのに,電話番号を言っただけで,やっぱりこちらの住所もわかるようになっている。うちのデータは,まだ残っていたのか。電子手帳に入れていたのバスの時刻表と実際の停留所の時刻表を比べてみたら,全く同じ。何も変わっていない。東京駅にあるサクラヤでポイントカードを出したら,有効期限は2年間とのことで,問題なく使えた。なんだか,いやにあっけない。

6月21日(日)秋葉原へ,トレンドの偵察に。いやぁ,すごいすごい。電化製品も,パソコンも品揃えの良いこと!しかもWindows陣営の元気の良いこと!アメリカで見たことのあるソフトの日本語版などもそこここにおいてあって,ちょっと早まったか?とも思ったけど,これは仕方ないこと。もうすぐアメリカで録りためたビデオが届くので,サンヨーのクローズドキャプションデコーダーSLD-300を買った。

 昼は御茶の水にあるバーガーキングに。ワッパーコンボを注文したのだが,明らかに日本製の方が,ポテトがうまい。これは全く別物だ。昼時とあって,たくさんのお客さんで賑わっていた。

6月22日(月)〜6月28日(日)フランスのニースへ。帰りの便は,ロンドン経由だったので,ウィンブルドン観戦帰りの人もいた。サッカーのワールドカップのこの時期,テニスを観るなんて潔くていいな。デジャビュではないのだが,再度日本へ帰国するときの変な感じ。

詳しくは,ニース番外編をどうぞ。

6月29日(月)ばたんきゅー。やっぱり東行きは,時差ボケが治りにくいって本当かも。休暇をとっておいて良かった。

6月30日(火)すっごく眠い。メラトニンを飲んだのに,無理してちゃんと寝なかったからに違いない。日本人って,すっごく失礼な民族かもしれない。というのも,会う人会う人,「太ったね」とか「一回り大きくなったね」とかが,決まり文句になっている。自分でもそれは十分わかっているのだけれど,アメリカで体型のことなんか,太った人に向けても言うところなんか絶対聞いたことなかったぞ。


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