まわりのアメリカ 6月

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6月2日(月)いよいよ6月。ビザはいつ来るのだろう?

 行き帰りの引っ越しの手間を考えると,今ある家財道具を全部アメリカに持っていくのは,とんでもなく手間と費用と精神的なエネルギーが必要になるので,本当に必要な身の回りのものごく一部だけを持って渡米することにして,こちらの部屋と家具などはそのまま東京に残しておくことにしました。仕事で必要な本やアメリカで手に入りにくいと思われる食品・雑貨などは,船便にします。また日本に残す部屋の維持費などは,メインにしている口座とは別の口座から引き落とされるようにしたので,足りなくならないように必要な分+αをメインの銀行から移しました。残高もだんだん淋しくなってくるなぁ。

 まわりの人たちに留学のお知らせのハガキを出すため,いろいろと文面を考えました。へりくだった言い方で慣習なのはわかりますが,

私儀

ってのはどうして改行の直前までずらして,しかも小さく書くのでしょうか。

6月3日(火)アメリカに留学するにあたって,一人で先に行くか家族で一緒に行くかいろいろ考えましたが,結局,家族揃って出かけることにしました。その方がビザの申請も一度で済むし,アパートや家具を揃えるのも相談しながら決めることができますし,ホームシックにもなる心配がありません。

6月4日(水)ふだんはメニコン酸素透過性のハード・コンタクトレンズを使用しているのですが,何かあった時のために,東京駅前の八重洲コンタクトで使い捨てソフトのワンデー・アキュビュー(ジョンソン&ジョンソン)を1ヶ月分購入しました。

6月6日(金)現時点で6月9日に出発するのは,どうやら無理そうなので,チケットを仮押さえしておいてもらうのは,とりあえずストップ。ビザが発給された時点で,準備期間もプラスして一番早く出国可能な日に決めることに。

6月9日(月)来ない来ないといって心配させられていたビザが,今日発給されました。顔は疲労でむくれて散髪もろくにしてないという情けない顔の写真付きで,パスポートの1ページ全体にシールのように貼られています。もうちょっとマシな写真を取りに行く暇がなかったのでしかたありません。まぁ結果的に見れば,ほぼ2週間ですから,特に問題があったということはないようです。やはりJビザは他のビザに比べて,面接もないし,わりと楽なのでしょうね。

 医局で壮行会をしていただきました。壮行会までにビザが発給されて一安心です。というわけで,6月12日にアメリカに向けて出発します。ユナイテッド航空の1年オープンのチケットを正式に購入しました。3人分のビザの代理申請費を含めて32万円。また,出発日が決まらないことには購入もできなかった海外旅行者保険にも慌てて加入しました。IAP-66で渡米する人に関しては,一定の格付け以上の保険会社による,定められた額以上の保険への加入が義務づけられています。アメリカで同種の保険を買うよりは安いようですが,家族3人1年間で約19万円になりました。

補償額とその内容

HAMACHI!

カエルママ

傷害による死亡・後遺障害 

1000万

障害の治療費

700万

疾病の治療費

500万

疾病による死亡

500万

携行品

80万

0

0

救援者費用

300万

0

賠償責任

5000万

0

0

個人包括(自動車事故,賠償,対人・対物,ホテル・アパートへの損害など)

1億

-

-

(ちなみにHAMACHI!の分だけで,約10万円の保険料になりました。)

     

6月11日(水)現在自分が持っているメールアドレスは,主に大学,日本でも最大手パソコン通信サービスのNifty-serve,最近日本でもサービスが始まったアメリカ最大手のAOL(アメリカ・オンライン)の3種類を使い分けています。アメリカからもインターネットを使えるようにいろいろと手段を考えているところです。特にメインにしている大学の電子メールのアドレスは,そのまま使い続けたいので,アメリカではNifty-serveと提携関係にあるパソコン通信のCompuServe(CIS)のIDを使い,CISをインターネットのプロバイダーとして日本にある自分の大学のメールサーバにアクセスしようと思っていました。

 ところが,Nifty-serveでは,入会時にCISのIDを一緒にとることができるのですが,一度CISのIDを取得して,CISだけを何かの理由でやめてしまうと,再度Nifty-serveを窓口にしてCISのIDをとることができないことがわかりました。自分も途中でCISをあまり使わないからと言う理由でやめてしまった口だったので,再加入の手続きをとっていたのでは出発までにとても間に合いません。

 しかたがないのでPowerBook3400にプリインストールされていたInternet Starter Kitで,日米で使えて割と評判も良いプロバイダー,IBM net(日本名:IBM インターネット接続サービス NET PASSPORT)に加入しました。ただし日本の住所で登録すると,使った分だけ課金される従量制料金なので,固定料金制のアメリカのIBM netで登録するより割高になります。最近パスワード流出事件ですったもんだあったNTTのInfosphereなどもアメリカのConcentric Networkローミングなどで提携するのでこちらも便利かな。

 アメリカでのプロバイダ選択の条件は,
  1. 固定料金であること,
  2. 日本と現地で同じアカウントやメールアドレスが使えること,
  3. アクセスポイントが赴任地の住所からローカルコールになること,
あたりが大きなポイントになると考えています。日本の大学にあるサーバーはまだセキュリティが甘めで外部からのアクセスの障害にもなるFireWallなどもないため,アメリカのサーバーから日本のメールサーバーへのアクセスも比較的容易ですが,もう少しセキュリティがしっかりしてくると,外部のサーバー経由のログオンはできなくなり,直接アクセスする以外は受け付けなくなるかもしれません。メールを出す時は地元のサーバー(SMTPサーバー)で,メールを受け取るのは日本のサーバー(POPサーバー)から,という設定にすると,サーバー接続までにかかる待ち時間のストレスは,受け取る時だけで済みます。
 自宅からインターネットにアクセスするために加入していた安価なプロバイダは退会し,趣味関係のメーリングリストもそこを送付先にしていたため,休止にしてもらいました。プロバイダが退会届を郵送するからなんて言われても,とても間に合わないので,無理矢理メールと電話でお願いしました。オンラインで退会できないというのは,セキュリティ技術的に問題があったのかな?ちょっと不便。 →コンピュータとインターネットのページへ

6月12日(木:日本)いよいよ日本出発。スーツケースが大きかったので東京駅までタクシー2台に分乗したところ,1台は全然違う長距離バス乗り場に連れて行かれてしまいました。結局は約束の場所で会えたのですが,最初から前途多難の予兆。

 東京駅からリムジンバスで成田まで。1人3,000円。ユナイテッドは,古いほうの第一空港ターミナルです。チケットカウンターでボーディングパスに替えると同時にマイレージプラスのプログラムに加入しました。チケットの購入時に子供の年齢は1歳半で,帰ってくる頃には2歳半になるのですが,帰国時でも2歳以下の料金にしてもらえました(ただし子供の分の席の確保はできません)。それでも子供は正規料金(大人の10%)なので,正規料金を払ったときと同じ,硬い紙のチケットでちょっとかっこいいです。飛行機は幸いそれほど混んでおらず,3人席をとることができました。キッズミールも出てきたり出てこなかったりで,仕組みがよくわかりませんが,量的には,娘にはちょうど良かったかもしれません。

6月12日(木:アメリカ):時差の関係でロサンゼルスに同じ日の朝の10時半に着きました。長い6月12日です。うちの子供よりも2ヶ月早く産まれたY君という男の子がいるbakちゃんが迎えに来てくれました。彼に空港から電話をかけようとしたのですが,うまくかからず焦りました。どうも話し中だっただけのようですが,機械の声で「デポジットを先に入れろ」とか言われたりして,日本の公衆電話とはだいぶ様子が違います。最低額が25セント(約30円)ですから,公衆電話(Public Phoneではなくて,Pay Phoneと言うらしい)の料金は日本よりもだいぶ高く感じます。

6月13日(金)bakちゃんたちは,昨年の11月からロサンゼルスのトーランスという町に1年間の予定で赴任しています。今日は,Y君のお遊戯教室に一緒に連れていってもらい,飛び入り参加させてもらいました。こういうところで子供の扱い方や子供達の生き生きとした顔,遊び方などをみていると,アメリカでは「誰でもSpecialなんだよ,人と違うのはすばらしいことなんだよ。」という雰囲気がじわじわと伝わってきて,日本とのお国柄の違いがはっきりしてきます。子供を大切にする意識,個人を尊重する意識というのは,日本でももっと一般的な概念になるといいのに。時差ボケで,真っ昼間にドーンと眠気が来てしまい,親子でゆっくり休ませてもらいました。

6月14日(土)bakちゃんも奥さんも,ごく自然にアメリカの道路を運転します。「すぐ慣れるよ」とは言ってくれたものの,僕らもこんな風になれるのだろうか?ちょっと心配です。今日は,子供連れでアナハイムにある元祖ディズニーランドに行きました。

 夕食は「さぬきの里」でうどん。伊達公子野茂も来たことがあるお店らしいです。そのあと本場のカリフォルニア・ロールをいただきました。右も左もわからない不安でいっぱいの僕たちをbakちゃんファミリーはとっても暖かく迎えてくれました。どうもありがとう!

6月15日(日)いよいよチャペルヒルに向かいます。時差ボケの回復もできました(たぶん)。国内便の飛行機では,国際便よりずっと小さい飛行機で,しかも混んでいたため,さすがに今度は大人二人分のシートしか確保できませんでした。発券時は席が離れていたのですが,隣に座ったおじさんに事情を話したら,快く席を代わってくれました。娘は,自分もちゃんと座らせろなどとむずがって,短い時間の割に娘を扱うのが大変でした。ロサンゼルスからは,シカゴ経由でノースカロライナ州ラーレイ・ダーラム(RDU)空港に向かいます。シカゴのオヘア空港内は,とてもきれいで近代的な装飾などもあったのですが,搭乗時間が差し迫っていたため,ゆっくり見ていることもままならず,広い空港内を娘を抱えて走りました。

シカゴ・オヘア空港

 シカゴからRDUへはさらに小さい飛行機になります。乗り換え時間がぎりぎりだったため,搭乗は最後の方になってしまい,機内に持ち込むつもりだったノートパソコン2台(PowerBookThinkPad)の入ったローラーバッグが,すでに座席上部の棚もいっぱいで機内には持ち込めないと言われ,説明したものの危険だからと聞き入れてもらえず,あわててパソコン2台とカメラを取り出して,機内から外に預けさせられてしまいました。RDU空港は,シカゴやロサンゼルスから比べると,まるで森の中にあるように見えます。時間通りに無事に着いたのですが,僕らのシカゴの乗り換えが30分と短かったためか,バゲージクレームではスーツケースの荷物が2つとも出てきませんでした。加えて機内に持ち込めなかったローラーバッグの取っ手が壊れているのを発見。うーむ。やられた。

 空港では,こちらでの直接の上司になるC先生が迎えに来てくれていました。当座の飲物,食べ物まで用意しておいていただいてしまいました。すごくありがたかったです。アパートもFull-Furnished(家具,電話,電気,水道などがすでに使える状態)のゲスト用スイートというのを借りておいてもらえました。

6月16日(月)朝はアパート近くのハーディーズというハンバーガー屋で朝食。横断歩道がない大きなバイパス道路を,信号の合間に娘を抱えて徒歩で渡るのがちょっと恐かったです。日本人で,僕らがここを渡るのを見ていた人がいて,後日「あんなとこ歩いて渡る人いないよ」と言われてしまいました。でもそれ以外に方法がなかったので仕方ありません。

最初のアパート

 NationsBankという銀行に,夫婦一緒のジョイント・アカウントという口座を開きました。小切手用のChecking Accountは慣れないのでいろいろと戸惑います。来る前に,アメリカの銀行で口座を開くにはソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)が必要との話を聞いていましたが,ここではなくても大丈夫でした。Checking Accountから直接引き落とされるチェックカード(デビットカードとも呼ばれるが,クレジットカードではない)が,面倒な小切手書きをしなくて済むなどと便利そうなのでこれも一緒に申し込みました。→銀行とお金のページ

 同じ研究室のS先生にノースカロライナ大学(UNC)チャペルヒル校のキャンパスを案内してもらいました。自分のいた大学に比べると,(比べものにならないほど)すごく広くてきれいなので感激してしまいました。チャペルヒル周辺の地図を購入しました。夜は日本人の教授のY先生のお宅にご挨拶。

UNCのキャンパス

6月17日(火)アパートの賃貸の契約の確認をする。計算してみると,家具付き電話電気水道代込みとはいえ月22万円(相当)はちょっと高すぎる!ので,もっと安いアパートに移ろうと思うというと,同じ敷地内(アパートコンプレックス(Complex)と呼ばれる)で家具なしのところはどうかと言われる。聞けば,このマネージャーとアパートの管理会社が最近変わったとのこと。前のマネージャーの名刺の名前をボールペンで消して,自分の名前を書いて渡されたけど,なんだかここのマネージャーは怪しいぞ。

 昼食は,歩いて行けるところにあったウェンディーズ。テイクアウト(To go)にしたけど,ハンバーグとバンズがズレズレ。ハンバーグは塩辛いしやっぱり日本のウェンディーズの方がずっとましだと思う。やはり車がないとどうにもならないので,ボスのC先生に頼んで,夕方,近くの"CROWN"という,ホンダとVOLVOを扱うディーラーの人に車を見せてもらいました。

6月18日(水)シティバンクからこちらの銀行に自分で送金するためには,あらかじめ銀行の登録が必要との書類を見て慌てる。車を買うためのお金は日本のシティバンクから送金するつもりだったからです。こんなことだったら,日本でドル建ての小切手を作って持ってきておくんでした。通帳と印鑑を預けてある実家の親に送金を頼むことにしました。風邪をひいてしまいました。食料が底をつく。弱り目にたたり目。

6月19日(木)僕らが使うための小切手の束(Check Book)が,NationsBankから届きました。どうしてこんなものがお金の代わりになるんだか,さっぱりわかりません。

 アパートのマネージャーに,アパートのリースを更新するなら,おまえは連帯保証人(Co-signer)が必要と言われる。なんで今頃?!ここのマネージャーは会う度に要求が多くなります。僕らにこの国でのクレジットがないのは当たり前の話で,それを杓子定規に解釈しているのか,頭の固いオヤジです。いいかげんいやになりました。アメリカ人に連帯保証人を頼んでも,そうそう簡単には引き受けてくれるんだろうか?と思いましたが,一応,ボスのC先生に相談したら,このマネージャーに電話をしてくれることに。でも結局,マネージャーと話しているうちに彼も頭にきてしまいました。みんなが不愉快になってしまったので,新しくアパートを探すことに。このアパートにして唯一良かったことは,ローカルの電話代も賃貸料に含まれているので面倒な手続きなしでパソコンをインターネット接続できたことです。電話はアパートを替えたら新規契約しないとね。

6月20日(金)アメリカでは,中古車の値段も結構高いので,程度の良い中古車だと新車とそれほど変わらないほどです。それならと,トラブルを避けるために,保証がきちんとついている新車を買うことに。結局近くのディーラーでは買わずに,チャペルヒルからすこし離れたキャリー(Cary)という場所のHONDAディーラーから新車のアコードのバリューパックという車を購入しました。その場で乗って帰れるとのこと。こんなに簡単に車が買えてしまうなんてなんか拍子抜け。C先生が交渉してくれたので近くのディーラーで買うよりだいぶ安くなったようです。

 もちろん自動車保険にも入らないといけないので,ディーラーのMさんが保険屋さんを呼んでくれました。保険は日本から英文の無事故証明を持ってきたので通常の半額くらいにはなったようです。半年で400ドル位。もっと安い保険もあると聞いていたのですが,まぁ面倒なので,勧められたまま決めてしまいました。レンタカーの運転時も保険がきくオプションも加えました。今,車に付いているナンバープレートは30日間有効のテンポラリで,白いボール紙にナンバーが印刷されただけの簡単なものです。→車のページ参照

 自分のアパートまではI-40という幹線のフリーウェイを走って帰らなくてはいけなかったので,えらく緊張しました。途中までC先生が誘導してくれたのですが,「40号で空港の方を目指して帰ればいいんだよ」というのを忠実に頭の中で繰り返していて,気が付いたら空港内に入ってしまったり,曲がるところを何度も間違えて訳の分からない道に迷い込んでしまったり,逆走禁止の所をバックしながら戻ったり,そのうち真っ暗になってくるし,泣きそうになりながら家内と娘の待つアパートになんとか帰り着きました。地図は近場と広い範囲の2種類が必要だし,最初の運転は助手席にナビ役が必要ですね。

左ハンドルのアコード

6月21日(土)チャペルヒル日本人会に入りました。入会金15ドル。この辺で暮らすための細かいことを冊子にまとめたものをいただきました。便利です。車を運転して市内の見物をしながら道を覚えに行きました。土曜日はヤードセールをやっている家が多いというので,予め地元の新聞で調べておいて地図とにらめっこしながら,けっこう遠くまで行ってみました。小さな町なので,ダウンタウンをはずれると,すぐに畑や林が広がります。のどかな田舎道は心も落ち着きます。なんて言ってると,前から車が向かって来ます。いつのまにか日本の癖で左側のレーンを走っていたのに気がつきました。危ない,危ない。そんなこんなで,だいぶ土地勘がつかめました。

 ほんとは娘のチャイルドシートを売っているヤードセールがないかなぁと思ったのですが,そんなに簡単には,いきませんでした。あんまり違法状態を続けてもなんなので,ユニバーシティモールにあるローゼズ(ROSES)というディスカウントストアに行き,体の前にバーのあるタイプのチャイルドシートを,他のタイプと比べると70ドルとちょっと高めですが,購入してしまいました。

 昼は前にも行ったことのあるファーストフードのハーディーズに行きました。今日は新入りの店員なのか,レジの操作もたどたどしくまったく要領を得ず,注文したものは出てこないし,文句を言うとマネージャーが,「彼女はそれをchargeしていない。頼んでないものは出てこない。」とこちらが悪いような対応。あんた,そこで聞いてて彼女に教えてただろうが!おまけにおつりもごまかされてしまいました。以前,朝行ったときはとても雰囲気が良かったのですが,お店と店員は選ばないといけませんね。

6月22日(日)車の運転練習を家内にしてもらいました。こちらに住む人は一応1ヶ月以内にこちらの免許をとらないといけないとのことなので,日本ではほとんど運転していなかった彼女は,必死になって車庫入れや3ポイントターンなどを練習していました。最後は片道15分ほどの大学までの道を,行って帰ってくるところまでできるようになりました。何往復したかは,秘密。こっちの道は日本より格段に広いし,人はのんびりしているからゆっくり走っていても大丈夫(たぶん)。駐車場だって隣の車との間隔は広いし,前後の幅も広いので楽々出し入れできます。

 そのほか今日は電化製品の値段調べ。価格は日本より多少安めなようですが,どこに行っても品揃えが悪く,同じ商品の値段を違う店で比べるということができません。石丸電気とかヨドバシカメラみたいな所はないのかなぁ。また,こっちのお店は日本と比べて圧倒的に店員さんが少ないです。人件費が少ない分物価も安いのかなぁ。

 車が手に入ったので,食料不足も解消です。チャペルヒルは小さな地方都市なのでメインストリートを覚えたらだいぶ気持ちが楽になりました。

6月23日(月)UNCのインターナショナルセンターで,外国人スタッフの登録をしました。ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)の申請用紙とソーシャルセキュリティオフィス宛の手紙を渡されました。

 さて,アパートを出る宣言をしてしまったので,このアパートにいられるのもあと少し。新しいアパートを探しに行きました。が,とくに当てもないので,レンタル家具のお店Cortで相談したら,家具を借りることを条件にいくつか紹介してくれました。近年Chapel Hill周辺は著しく人口の増加が目立っているところらしく,アパートも建設ラッシュで,新しくてきれいなところが多いようです。そのかわり物価も回りの地域より少し高めなようです。

 今日は,車を買ってから初めてガソリンスタンドに行きました。アメリカのガソリンスタンドは,自分で給油するのが基本。セルフサービスのやり方がわからないので,店員さんにお願いしたら,フルサービスなみに教えてもらってしまいました。ここのお店では,ガソリンを入れる前に,チューブの根元についているスィッチをオン,終わったらオフに操作するのが肝(?)かな。お金は店の中まで払いに行きます。

 夜は久しぶりに日本食。SUSHI-YOSHIというレストラン。天ぷらと照り焼きチキンのセットを頼んだら,すごい量がでてきて大満足。味もまぁまぁ。家内はちらし寿司。日本の下手な店で食べるよりまともだと喜んでいました。みそ汁は,スープのジャンルに含まれてしまうためか,これだけ先に出てきてしまうのはご愛敬。娘も具の豆腐が嬉しそうでした。

6月24日(火)昨日インターナショナルセンターでもらった手紙と用紙を持って,SSNの申請のためソーシャルセキュリティーオフィスに行きました。家内の分も運転免許のために必要だろうと思って申請書を書いたら,ノースカロライナ州では運転免許のためだったら,SSNは必要ないといわれてしまいました。

 今日もレンタル家具屋さんに紹介してもらったアパートに行ったところ,木々に囲まれた雰囲気の良いアパートがうまいぐあいに空いていて,ピンとくるものもあったので即決してしまいました。良かったのは,まわりの環境だけでなく,今度のアパートでは僕らのクレジットの件に関しても一切聞かれず,給与証明も必要ありませんでした。管理会社(人?)によって,ずいぶん対応に差があるものです。大家さんも含めて,できれば気持ちよく暮らせるところがいいので,しばらくここに落ち着こうと思います。住所も決まるので,出国前に段ボールに詰めておいた船便も送りだしてもらうことができます。

 さて,日本の大型電器店みたいな所はないかなぁと思っていたら,Circuit Cityというお店がけっこうそれに近い雰囲気です。店員さんも売る気があって,日本人向けかも。買ってから1ヶ月間は他のお店で安いのを見つけたらそれより安くするという保証付きです。ただ日本では良く見かけるカタログ類がまったくおいてありません。アメリカ人はあまり商品の検討を自分でしないのかなぁ。

 新しいアパートには電話が付いていないので留守番電話付きのFAXを注文しました。先に料金を支払おうとしてパーソナルチェック(小切手)を切ろうとしたらあんまり信用されなかったのか,写真付きのIDカードを見せろと。その時は自分のパスポートも,自分の住所を証明するものも持っていなかったので,とりあえず家内の国際運転免許証でなんとか本人確認にはなった様子。でも,このお店は,顧客情報をコンピュータで管理しているらしく,住所を入力する段になって今度は「TOKYOは,2文字でなんだ?」と聞かれてしまいました。"North Carolina"だったら"NC"なのはわかるのですが,東京を2文字にしたってアメリカじゃ通じる分けなく,コンピュータに拒否されて,せっかく書いたパーソナルチェックもおじゃん。結局,銀行で作ったチェックカードが使えることがわかったので,そちらでなんとかうまくいきました。チェックカードは面倒がないし結構使えそうです。

6月25日(水)アメリカには電話会社がいろいろあり,地域によって加入する市内通話用の会社がだいたい決まっています。電話を使うためには,まず市内通話の会社と契約する必要があります。チャペルヒルはベルサウス(BellSouth)という会社が担当しています。

 そこで新しいアパートで使う電話の新規加入を研究室からの電話でトライ。しかし相手の言っている単語の意味がわからず,玉砕。ボスのC先生が「見てるからもう一度やってみろ」というのでもう一度かけて,結局途中から助けてもらってなんとか加入できました。新規加入料(Installation)としてに40ドル,デポジットに100ドルとのこと。また,特にオプションはつけず,ローカルコールが月額約14ドルでかけ放題というベーシックなプランにしました。安いです。日本だったら電話の使用権だけで7万円程かかるのではなかったでしょうか?ちょうど引っ越しのシーズンと重なるので会社も忙しいらしく電話が使えるようになるのは少し先になってしまいました。

 長距離と国際電話はトラブルが少ないといわれるAT&Tを選びました。あまり安いところを選ぶと回線の品質が悪くてよく聞こえないとかつながらないなどのトラブルがあるそうなので,最初はAT&T,MCISprintの3大電話会社から選ぶのが無難なようです。よくわからないで,"I don't know"とかオペレーターに言ってしまうと,基本料金も使用料もとても高い"I don't know"なる名前の会社が選択されてしまうそうなので,要注意。基本的な家具はとりあえずレンタルにしました。洗濯機,乾燥器,電子レンジを含むシンプルで安い家具を選んで月250ドル程度でした。→生活のセットアップガイド

6月26日(木)今日は,電力会社に電話しました。電話の加入時よりはわかりやすかったし,ゆっくり話してねとオペレータに言ったら,けっこう忍耐強く対応してくれたので,たぶん7月からの新しいアパートでは電気が無くて困ることはないはず(?)。つい最近ノースカロライナのDuke Powerという電力会社がテキサスのPan Energyと合併して総合エネルギー供給会社Duke Energyという会社に変わったようですが,まだ電話の対応では,社名も変わっていないようでした。

6月27日(金)こちらのATM(Automated Teller Machine:現金自動預金支払機)では,どうも一度に引き出せる現金の限度額が日本に比べて低いようです。さらに日本のシティバンクで聞いてきた話だとラスベガスなどでは手数料を取るATMが多いといっていたのですが,チャペルヒルでも意外と引き出し手数料を取るところが多く,シティバンクのカードを使って日本から引き出すのはシティバンクの儲け分として1ドルに付き3円余分にとられるのとさらにATM使用の手数料が加わるので,ずいぶんと割高になってしまうようです。良心的なところはATM機のどこかに手数料を取るよと書いてあるのですが,ひどいところはお金が出てくる直前に画面に手数料を取るよと言ってきます。ますますドル建ての小切手を作って持って来るんだったと思い知らされました。

6月28日(土)アパートの引っ越しの準備。こちらではFutonというフレームが二つ折りにできるソファーベッド(厳密にはマットレス部のみをFutonという)のタイプがあって,日本の「布団」とは,ちょっとイメージが違いますが,いわゆるベッド用のふかふかなやつではなくて,薄くて固めのマットレスです。僕らにはそちらの方がありがたいので,これだけはレンタルでなくて買うことにしました。

6月29日(日)今日もアパートの引っ越しの準備。掛け布団(日本の布団のようにすっきりしたデザインのやつはなかなか見つかりませんね)や食器など,こまごましたものを買いました。

 こちらのファーストフードのお店では,子供用のおもちゃのおまけが付いたセットが必ずあります。ウェンディーズはしょぼいですが,ハーディーズ,バーガーキングなどはなかなか頑張ってます。今日はBoston Marketというサンドイッチ系のお店に入りました。今までに入ったファーストフードの中で一番まともで美味しかったです。探偵セットでノートをもらった娘も満足げ。でも,ファーストフードばかり食べているわけではないですからね。

6月30日(月)仕事場に車の保険会社から電話がかかってきました。今度は,無違反(No Violation)のCertificateも欲しいとのこと。おいおい,もう保険売っちゃってから,今頃そんなものが欲しいと言われてもね。なんだか結果オーライの国なのかも?その間に事故でもあったらどうなるんだろ?ちょっと心配になってきました。仕方がないので,また日本にいる親に頼むことに。英文の証明書は警察署で発行してくれます。でも時間かかるだろうなぁ。

 結局Circuit CityでオーダーしたFaxは全然在庫がないと言うことでキャンセルしました。電話連絡もしてこないし,なんだかいい加減なとこだなぁ。とりあえず新しいアパートの電話がないと困るので,オープンボックス(Open Box:誰かが買って返品した商品)で安くなったSonyのアナログコードレス電話を買いました。デジタルコードレスにすると盗聴防止機能とかもついているのですが,ちょっと高くなるので,普通のアナログタイプにしました。まぁチャペルヒルなら日本語で話している分には盗聴されても平気でしょう。外箱はすでになく,中身を袋に入れたものを店員さんが出してきました。通常店頭価格60ドルのところ45ドル。

 アメリカ人は買ったものの外箱をびりびりにしても,平気で返品に来るし,店もそれをまた平気で売ります。ここの店のように新古品として安く売るところもありますが,同じ値段で売っているところもあるので,買う前には箱を開けた形跡はないかどうか,足りないものがないかどうか,気をつけた方がいいかも。Faxも欲しいのを待っているといつになるのかわからないので,日本では見かけないBrotherの留守電付きFaxというのをBest Buyというチェーン店で買いました。250ドル。

 レンタルで頼んだ家具が一部だけ届きました。家内は一日中待ってたのに!と怒っていました。まぁそんなもんだよ。

だんだんアメリカのシステムがわかってきました。


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リンク

メニコン:http://www.inter.co.jp/menicon/show/sh_fra3_s.html
酸素透過性のハードコンタクトレンズ:http://www.inter.co.jp/menicon/show/sh_fra3_s.html
ジョンソン&ジョンソン:http://www.jnjvision.com/
ワンデーアキュビュー:http://www.jnjvision.com/nonframed/products/1day.html
ユナイテッド航空:http://www.ual.com/
Nifty-serve:http://www.niftyserve.ne.jp/
CompuServe(CIS):http://www.compuserve.com/
IBM net:http://www.ibm.net/country/japan/index.html
Infosphere:http://web.sphere.ad.jp/
Concentric Network:http://www.concentric.net/
FireWallについて詳しいページ:http://www.sw.nec.co.jp:443/intrao/open/basic/10/firewall.html
空港へのリムジンバス:http://www.nuts.or.jp/mag23.html
 
bakちゃん:http://www.wani.net/bak/
ディズニーランド:http://www.disney.com/Disneyland/
 
PowerBook3400:http://powerbook.apple.co.jp/product/pb3400.html
ThinkPad:http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/
最初のアパート:http://www.aptbook.com/comm/waldeng.html
ハーディーズ:http://www.hardeesrestaurants.com/
NationsBank:http://www.nationsbank.com/
ノースカロライナ大学のキャンパス:http://www.unc.edu/campus/
 
ウェンディーズ:http://www.wendys.com/
アメリカのHONDA:http://www.honda.com/cars/
シティバンク:http://www.citicorp.com/japan/ja.htm
自動車保険(Nationwide Insurance):http://www.nationwide.com/
 
チャイルドシート:http://www.evenflo.com/products/furniture/trooper.html
インターナショナルセンター:http://www.unc.edu/depts/interctr/
Cort:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/2001/07/35/
または,http://www.cort1.com/
SUSHI-YOSHI:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/1000/25/34/cs1.html
 
Circuit City:http://www.circuitcity.com/
電話(ベルサウス):http://www.bellsouth.com/
AT&T:http://www.att.com/
MCI:http://www.mci.com/
Sprint:http://www.sprint.com/
 
電力会社(デュークパワー):http://www.dukepower.com/
バーガーキング:http://www.burgerking.com/
Boston Market:http://www.waiter.com/boston/
Best Buy:http://www.bestbuy.com/